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成功するパブリックスペースをつくるには?

Jun 7, 2019
Jun 10, 2019

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素晴らしいパブリックスペースでは、祭典がひらかれたり、社会的・経済的なやり取りが起こったり、友人に出くわしたり、また文化の交流が発生したりするものです。そのような場所は図書館や競技場、学校といった公共施設の「フロントポーチ(前庭)」であり、私たちが他人や行政と接点をもつ場です。これらの空間がうまく機能すれば、パブリックライフのステージとなります。

では、どうしてある場所はうまくいき、別の場所は失敗するのでしょうか?

世界中にわたる数多くのパブリックスペースを評価してきて、PPSは成功をもたらしうる共通の性質があることを発見しました。アクセスしやすさ活動快適さとイメージ、そして人々が他人と会うことによる社会性、という4つです。PPSは場がよいものか悪いものかの判断を助けるツールとして、プレイスダイアグラムを開発しました。

Place Diagram 邦訳・加筆:ソトノバ/原図:PPS

アクセスと接続

パイオニアコートハウス・スクエア、オレゴン州ポートランド

場へのアクセスしやすさは、周辺への視覚的・物理的な接続で判断することができます。よいパブリックスペースは訪問や通過が容易で、遠くからでも近くでも視認しやすいものです。

空間のエッジ(境界線)も重要です。たとえば、ストリートに沿った商店の並びは、何もない壁面や空地にくらべて歩いておもしろく、概して安全なものです。

アクセスしやすい空間では駐車場の回転率が高く、公共交通の利便性が高いことが理想です。

アクセスと接続で考えるべき項目

  • 遠くからでも空間を見ることができますか? 外からでも空間の内部を見ることができますか?
  • 空間と隣接する建物の接続は良好ですか? もしくは、その空間は何もない壁面に囲まれていますか? 隣接する建物の利用者はその空間を使っていますか?
  • その場所までは歩きやすいですか? たとえば、そこへ行くのに車が走っているところを急いで渡らなければなりませんか?
  • 歩道は隣接するエリアとの間を移動しやすいものですか?
  • 特別な配慮を必要とする人に対応している空間ですか?
  • その場所を通る道路と通路は、人々が実際に行きたいと思っている場所につながっていますか?
  • その場所に行くのに、バス、電車、自動車、自転車など、多様な交通手段を用いることができますか?
  • 公共交通の乗り場は、図書館、郵便局、公園の入り口といった目的地のそばに、使い勝手よく配置されていますか?

快適さとイメージ

ルクセンブルクガーデン、フランス パリ

空間が快適でよいイメージをもっていることは成功のカギです。

快適さには安全性をどう感じるかや清潔さ、座れる場所などが含まれます。人々に座りたい場所の選択肢を与えることの重要性は、往々にして過小評価されています。

快適さとイメージで考えるべき項目

  • その場はよい第一印象を与えていますか?
  • 男性よりも女性が多いですか?
  • 十分な座る場所がありますか? それは使い勝手よく配置されていますか? 日向または日陰で、座る場所の選択肢はありますか?
  • その空間はきれいでごみはありませんか? 誰が維持管理の責任を負っていますか? 管理責任者は何をいつ行っていますか?
  • エリアは安全と感じられますか? 警備員はいますか? その場合、警備員は何をしていますか? 勤務時間はいつですか?
  • 写真を撮っている人はいますか? 写真を撮る機会はたくさんありますか?
  • 車両が歩行者の空間利用より優先されていますか? あるいは歩行者のアクセスしやすさを妨げていませんか?

利用と活動

クンストラドガーデン、スウェーデン ストックホルム

アクティビティはすばらしい場の重要な構成要素です。人々が最初にその場を訪れ、何度も戻ってくる理由になります。

また、アクティビティは場を特別でユニークなものにします。そこで何もすることがなければ、誰もいなくて使われない場になってしまいます。それは何かを変えるべきという明確なサインです。

場の利用と活動を評価する際に念頭に置くべき原則

  • より多くのアクティビティが起こっており、参加できる機会があることがより望ましい。
  • 男性と女性のバランスがよいこと。
  • 異なる年代の人々が空間を利用していること。(リタイア世代と小さな子ども連れは、他の人が働いている日中に空間を利用可能。)
  • 空間が一日を通して利用されること。
  • 単独とグループの利用者のどちらもがいる空間が、単独の利用者だけがいる空間よりもよい。友人と座る場と交流が生まれ、より楽しくなる。
  • 場が成功を決定づける最も重要な要因は、どれだけよく管理されているか。

利用と活動で考えるべき項目

  • 場は人々に利用されていますか? それとも無人ですか?
  • 異なる年代の人に利用されていますか?
  • 利用者はグループですか?
  • いくつの異なるアクティビティが起こっていますか? 歩く、食べる、野球をする、チェスをする、リラックスする、読書する、など。
  • 空間のどの部分が使われていて、どの部分が使われていませんか?
  • やることの選択肢はありますか?
  • 管理者はいますか? またはその空間にだれが責任をもっているか分かりますか?

社会性

ジャクソンスクエア、ルイジアナ州ニューオーリンズ

これは達成が難しい場の性質ですが、はっきりとした特徴をもたらします。

人々が友人に会い、隣人にあいさつし、知らない人と交流することが心地よいなら、場の感覚(センス・オブ・プレイス)と、コミュニティおよび社会的活動を豊かにする場への愛着を強く感じるでしょう。

社会性で考えるべき項目

  • 友人と会うために選びたい場所ですか? そこでは他の人が友人に会っていたり、たまたま出くわしたりしますか?
  • 利用者はグループですか? お互いに話していますか?
  • 利用者はお互いに顔や名前を知っているように見えますか?
  • 利用者はその場を見に友人や親類を連れてきていますか? あるいは、場の特徴を誇りをもって伝えていますか?
  • 利用者はほほ笑んでますか? お互いにアイコンタクトをしていますか?
  • 定期的に、また意識的に場を利用していますか?
  • 年齢層と人種グループの構成は、おおむねコミュニティを代表したものですか?
  • 利用者はごみを見つけたら拾いますか?

ソトノバ/田村康一郎による翻訳

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